安心・安全お役立ち情報

落雷の際に安全な場所とは?雷発生時の身の守り方を知っておこう!

2020年11月24日

減災ってなに?

落雷の際に安全な場所とは?雷発生時の身の守り方を知っておこう!の画像

皆さんこんにちは。横浜市民共済生活協同組合です。

身近な自然現象の雷。

さっきまで晴天だったのに、いつの間にか空は真っ暗で雷ゴロゴロ...なんてこともありますよね。

雷の正体は巨大なエネルギーをもった電気です。

建物に落雷すれば破損や火災を引き起こすこともありますし、人に落雷すれば命に関わる事態にもなります。

今回は雷のときに危険な場所や屋外・屋内両方の安全な場所、身を守る行動、雷発生時に注意したいことについてお話します。

落雷で危険な場所をまず知っておこう

落雷の中でも特に被害の多い「直撃雷」と「側撃雷」が発生しやすい場所の知識があると、危険を避けやすくなります。

直撃雷を受けやすい場所

次のような場所では、建物や人などに雷が直接落ちる「直撃雷」の危険があります。

広く開けたところ

・グラウンド、野球場、サッカー場 
・公園、広場、屋外プール
・ゴルフ場、キャンプ場
・海(海岸、海水浴場、海上も)
・川、河川敷
・田畑などの田園地帯

周辺より高いところ

・山頂・山の尾根(稜線)
・ビルの屋上

雷の特徴の一つに「高いものに落ちる」という性質があります。

広く開けた場所や高いところでは、そこにいる人が「最も高いもの」となってしまい、直撃雷を受ける危険があります。

ゴルフクラブや釣り竿のような長いものを体より高く掲げると、避雷針のように雷を引き寄せてしまうので大変危険です。

同様に傘を差すことも危ないのでやめましょう。

山頂や尾根で雷にあったら、ただちに谷に避難して身の安全を図ることが大切です。

側撃雷を受けやすい場所

側撃雷とは、あるものに落ちた雷が途中から進路を変えて別のものに飛んでいく現象です。

高い木の下・林や森の中

樹木よりも人体の方が電気を通しやすいので、木に落ちた雷が木の近くにいる人に飛び移ることがあります。

そのため、木の下での雨宿りは厳禁です。

やむを得ず木のそばにいるときは、側撃を避けるために木の枝先から4m以上離れましょう。

ビルや家の軒下

雷の電気は物体の表面を流れる性質があるので、屋根に落ちた雷が壁や軒先を経て軒下にいる人に飛んでくることがあります。

軒下は雨宿りの定番スポットですが、雷のときは避けてくださいね。

直撃雷も側撃雷も落雷すれば命に関わる事態です。

雷が鳴ったら危険な場所から速やかに離れてください。

premium.jpg

雷から身を守るために、安全な場所はどこ!?

red-car-field.png危険な場所がある一方、雷のときでも安全な場所が屋外・屋内それぞれにあります。

屋外にいるとき

雷が鳴り出したら、まずは建物の中に避難しましょう。

建物がないときは車やバスなどの乗り物の中に避難してください。

避難先として安全な場所

・鉄筋コンクリートでできた建物(ビル、駅など)

・雷避難用の東屋(東屋全体が避雷用の金属で囲まれていて、雷を安全に地面に流します)

・木造家屋

・車やバスなどの乗り物(電車や飛行機も含む)

これらの建物や乗り物の外側は、鉄筋コンクリート、金属、木材など雷の電気が通る素材でできています。

落雷した雷の電気は建物や車の外側を通って地面に流れていくので、内部は安全に保たれます。

ただしテント、柱と屋根だけの東屋、オープンカーなどは落雷の恐れがあり、安全ではありません。

建物などがないときは「保護範囲」へ

近くに建物や車などの避難場所がないときは「保護範囲」に逃げ、しゃがんで姿勢を低くします。

「保護範囲」とは、高さ4 m以上20mまでの構造物(電柱、煙突、鉄塔、建物など)から4m以上離れ、かつ構造物のてっぺんを45度以上の角度で見上げる範囲のこと。

構造物から4~5m離れてしゃがんだ姿勢をとると、保護範囲に該当する場所にいられます。

また、電線の下も雷が落ちにくい場所です。

保護範囲や電線の下では、雷の電流が構造物や電線の方に引き寄せられるので、人に落雷する危険性が低くなります。

また物体から4m以上離れることで、物体からの側撃を避けられます。

とはいえ雷が鳴り響く中、屋外で雷が去るのを待つのはかなり辛い状況です。

屋外で活動する際は、雷が鳴ったらどこに避難するかを事前に考えておき、気象情報もこまめにチェックしましょう。

屋内にいるとき

雷の電気は、建物の壁や柱などを流れることがあります。

また、建物の外部とつながる電気配線やアンテナ線、電話線などを通って雷の電気が屋内に流れ込むこともあります。

屋内に流れ込んだ電気による感電を防ぐため、壁や天井、水道管や窓などの金属部分、コンセントや照明・電話・テレビなどの電気機器から1m以上離れた場所が安全です。

商業ビルなどであれば壁から離れたところ、一般の住宅であれば部屋の真ん中あたりが安全です。

家にいるとき、雷発生時に注意点はある?

living-room-house.png

家にいるときは、落雷による感電、落雷による物品の破損、停電に注意しましょう。

感電のリスク

家の中は基本的に安全ですが、家の中に侵入してくる雷を避けるため、部屋の真ん中あたりで過ごすことが大切です。

窓や蛇口など金属製のものから感電する可能性もあるので、家屋の金属部分には触れないようにしましょう。

水回りからも1m以上離れ、入浴は避けた方がよいでしょう。

雷鳴が聞こえなくなってから30分以上経過すれば、活動を再開して大丈夫です。

落雷による物品の破損

落雷は、家の屋根や窓ガラスなど家屋そのものを破損させたり、火災を引き起こしたりすることがあります。

電気配線などから室内に侵入した雷によって、テレビやパソコンなどの電気機器が壊れることもあります。

落雷による被害については「雷で家電が壊れる!? 意外と多い雷被害の話と予防策」で詳しく解説しています。ぜひご参考くださいね。

万が一、雷で被害が発生したときは、火災共済や火災保険などで保障を受けることもできます。

神奈川県にお住まいもしくはお勤めの方のための「横浜市民共済の火災共済」でも落雷による被害を保障しています!

落雷による停電

雷が電線などに落ちると、送電設備が損傷し停電することがあります。

すぐに復旧する場合が多いですが、停電が数時間続くこともあります。

特に困るのが夜間の停電です。たとえ部屋の中でも真っ暗闇で過ごすのは困難なこと。

暗闇でも分かる場所に懐中電灯を準備しておくと、いざというとき落ち着いて行動できます。

雷が鳴ったら、安全な場所で身を守ろう!

グラウンドなどの「広く開けたところ」や山頂などの「高いところ」は、雷が落ちやすく危険。

木の下や家の軒下も側撃雷を受けやすく、とても危ないです。

雷の時でも安全な場所は、建物の中か車などの乗り物の中!

これらの避難先が近くにないときは「保護範囲」や電線の下に逃げてください。

山頂や山の尾根で雷になったら、速やかに谷に避難しましょう。

家の中では部屋のすみっこよりも真ん中が安全。

感電防止のため窓や蛇口などの金属部分には触らないでください。

危険な場所と安全な場所の知識があれば、雷のときでも落ち着いて行動できると思います。雷が鳴ったら安全な場所で身を守りましょう!

premium.jpg

火災保険バナー_火災保険の見直し

閉じる