ホーム > 安心・安全お役立ち情報 > 家に関わる事故ってなに? > 雷で家電が壊れる!? 意外と多い雷被害の話と予防策
安心・安全お役立ち情報
2020年01月21日
皆さんこんにちは。横浜市民共済生活協同組合です。
今回は落雷による家電への被害のお話です。
雷が直撃しなくても、落雷の影響で家電が壊れる被害って意外と多いのです。
落雷による家電への被害を防ぐためにできること、壊れてしまった時に頼りになる火災共済についてご紹介します。
雷が家を直撃したときには、火災や電化製品の故障、感電などの危険があります。
しかし、雷は直撃しなくても近くに落ちただけで家電へ被害を与える可能性があるのです。
雷はとても大きな電力を持っていて、近くに落ちると周囲の地面や電線に大きな電圧や電流(雷サージ)が瞬間的に発生します。
高電圧がアンテナ線や電話線などを通じて家電に流れこむことで、壊れてしまうのです。
この現象を「誘導雷」や「逆流雷」といいます。
※誘導雷や逆流雷など雷で家電が壊れる現象については、こちらでも詳しくご紹介しています。
家でできる雷対策とは?他人事ではない雷の被害と備えについて
近年は家庭で使用する家電や電化製品の数もどんどん増えています。
電力線や電話線の他にも、TVケーブルやLANケーブルなどたくさんの電線がつながっているため、落雷によって家電が被害にあう可能性も高まります。
特にパソコンなどのIT機器やテレビなどのデジタル機器は、半導体や基板など繊細で高密度な構造。
通常は数ボルトの省電力で動作する弱電家電と呼ばれる家電製品なので、雷の高電圧が一気に流れ込むと故障しやすいのです。
一方、電気ストーブ(電力→熱)や照明器具(電力→光)など、電力エネルギーを他のエネルギーに変えて使用するタイプの家電製品は、内部で多くの電力量を使用します。
これらは丈夫に作られているため、壊れにくいと言われています。
落雷で電化製品が壊れる被害は、皆さんが思っている以上に多く発生しています。
横浜市民共済での共済金支払い事例を事故別件数でみると、平成30年度は比較的少ない傾向でしたが、平成29年度は水漏れ事故に次ぐ多さで、特に戸建て住宅での被害が多くありました。
落雷による家電の故障は、とてもよくある事故なのです。
落雷自体を防ぐことはできないので、まずは家電が壊れる前に自分でできる対策を行いましょう。
落雷による家電への被害を防ぐ一番シンプルで確実な方法は、コンセントやケーブルを抜いてしまうことです。
電流が流れるための電線がつながっていなければ、誘導雷や逆流雷は起こりません。
予報などで雷が落ちそうな日は、可能な限り家電のコンセントやケーブルを抜いておきましょう。
ただし、感電の危険もありますので、雷が鳴っているときには電源ケーブルなどは触らないようにしましょう。
とはいえ冷蔵庫や暖房器具、照明などケーブルを抜けない家電もありますよね。
そういった家電に対しては異常高圧電流を遮断する「避雷器」を取り付けることで、雷の電流の流入を防ぐことができます。
「サージアレスタ」「サージアブソーバ」などとも呼ばれる避雷器は電源タップに内蔵されているものもあり、また、テーブルタップにスイッチが付いたものもあります。
電気店や家電量販店で購入することが可能です。
ただし対策を行っていても、家電が被害にあってしまうこともあるかもしれません。
落雷で家電が故障してしまった場合、天災による損害なのでメーカー保証が効かないこともあります。
万一に備えて火災共済への加入しておくと安心です!
家財への保障を契約していれば、故障した家電の修理や買い替え費用をカバーすることができます。
加入することで、雷で家電が壊れた場合に受けられる保障の内容については、次で詳しくお話します。
落雷による家電の被害を火災共済でカバーするためには、「家財への保障」も契約していただく必要があります。
家財というと大きな家具を連想される方が多いですが、冷蔵庫やテレビなどの家電はもちろん、パソコンやデジカメなどの電化製品も対象となります。
落雷による損害は、家の中の多くの家電に被害が及ぶこともあります。
一度にたくさんの家電を修理すると高額な費用が必要になることも!
被害に遭われたときには、修理等のための損害共済金のほか「臨時費用共済金」や「残存物取片づけ費用共済金」も支払われますので、ぜひ火災共済へ加入して備えておきましょう。
神奈川県にお住まいもしくはお勤め方は「横浜市民共済」の火災共済もぜひご検討ください。
家計にやさしい掛金で安心な暮らしを支えます!
ちなみにパソコンやデジカメを修理できても、データが復元できるかは別の話です。
大切なデータが消えてしまった...ということがないよう、こまめにバックアップを取っておくことをおすすめします。
・雷が落ちると直撃しなくても周囲の電圧を瞬間的に上げます。この雷サージが電線やケーブルを通って家電に流れ込むと家電の故障の原因になります。パソコンやテレビなど精密機器は特に高電圧に弱く、故障しやすいです。
・落雷による家電への被害を防ぐ一番シンプルな対策は家電につながるケーブルを抜いてしまうこと。避雷器を取り付けて高圧電流を遮断するのも一つの方法です。また、対策を行っていても落雷自体を防ぐことはできませんので、火災共済へ加入して万一の被害に備えましょう。平成29年度の横浜市民共済の共済金支払い理由では、落雷による家電の故障は全体の2位です。落雷による家電の被害は、実は多い事故なのです。
・火災共済の「家財への保障」を契約していれば、落雷による家電の被害に対して修理代や買い替え費用、壊れた家電の処分費用などをカバーすることができます。ただし、パソコンやデジカメのデータまでは保障対象外です。大切なデータはこまめにバックアップをとるようにしましょう。