安心・安全お役立ち情報

停電時に明かりを保つために!役立つ方法や備えておくべきもの

2020年12月07日

減災ってなに?

停電時に明かりを保つために!役立つ方法や備えておくべきものの画像

皆さんこんにちは。横浜市民共済生活協同組合です。

地震や台風といった災害によって引き起こされる停電は、いつ発生するか分かりません。

特に夜間に停電が発生すると、いきなり真っ暗になってしまって困りますね。

暗い中でも少しの明かりがあるだけで安心できたり、周りの様子を見ながら安全に歩けたりします。

自然災害が増えている現在、突然の停電でも慌てずに明かりを保てるように準備しておくことは大切です。

今回は停電時に部屋の明かりの代わりに使えるもの、準備しておくと便利なものや、明かり以外にも用意しておくと良いものについてお伝えします。

停電に備えて明かりを保つためには、こんなものが必要!

夜間に停電が発生した場合、まず初めに必要となるのが明かりです。

停電に備えて明かりの準備をしましょう。

停電時に明かりになるもの

停電のとき明かりになるものをご紹介します。

懐中電灯

停電時の明かりの定番ともいえる懐中電灯は、見たいところをピンポイントで照らすのに便利です。

いつでも手に取れるよう、1部屋に1本ずつの備えがおすすめです。

ヘッドライト・ネックライト

頭に付けるヘッドライトや首から下げるネックライトは両手を開けられます。

手をつないでの移動や台所での作業などをするときにとても便利です。

電池式or充電式ランタン

空間全体を照らし出せるランタンは、室内照明にぴったり。

LEDランタンなら球切れの心配がほとんどなく、消費電力も少ないので長時間の点灯に最適です。

火を使う明かり

ローソク

非常用のローソクやケーキの残りのローソクが利用できます。

火災防止対策として、ローソクはコップや深めの皿などに入れて使いましょう。

食用油とティッシュ

ガラスのコップに食用油を入れ、ティッシュやキッチンペーパーで作った6~7cmの「こより」を油から1~2cmはみ出るようにアルミホイルで固定して火を付けます。

使う油の量は3時間で5cc程度なので、少量で長く使うことができます。

明るさはローソクと同じくらいです。

ツナ缶ランプ

ツナ缶(油漬け)の端を少し開け、ティッシュやキッチンペーパーで作った5~6cmの「こより」を差し、数分たって芯の先端まで油が染みこんでから火をつけると即席の明かりに。

油が燃え終わった後のツナ缶は食べられます。

これらのものに火を付けるには、マッチやライターが便利です。

ただし火を使う場合、最も注意しなければならないのが火災を発生させないことです。

火の周りには燃えるものをおかないように注意してください。

また、地震による停電のときは余震で再び揺れることも予想されるため、この場合は火を使うことは危険なのでやめましょう。

※食用油やツナ缶を使う場合の詳しい作り方や安全な使用方法は、インターネット等でお調べください。

明かりを保つために必要な乾電池の量

懐中電灯などは乾電池で動くものが大半です。

災害発生から72時間(3日間)は人命救助が最優先され、物資の輸送や支援はそれ以降(4日目以降)となります。

このことから、乾電池の備蓄は最低3日分を目安に用意しておきましょう。

できれば1週間分の備蓄があると、物流や電気の復旧が遅れたときにも明かりを確保できて安心です。

懐中電灯の電池寿命(1回の電池交換で可能な点灯時間)は、サイズや性能によって違いがあり、数時間~十数時間とさまざまです。

手持ちの懐中電灯の電池のサイズ(単3など)と電池寿命、必要な本数を確認して、3日分~1週間分の電池を用意しましょう。

例えば、単3電池3本で電池寿命が20時間の場合、1日8時間点灯すると考えると・・・

3日分 8時間×3日=24時間 24時間分をまかなうには単3電池6本必要

7日分 8時間×7日=56時間 56時間分をまかなうには単3電池9本必要

懐中電灯が4本あれば、必要な乾電池は3日分で24本(6本×4)、7日分で36本(9本×4)となります。

懐中電灯用だけでも、思いのほかたくさん必要ですね。

備えて安心!明かり関連グッズ

停電中に明かりを使えるようにするために、電池以外に電源を確保する方法もあります。

また、光そのものを溜めておける便利グッズもあります。

万が一に備えて、用意しておくと安心でしょう。

モバイルバッテリー

スマホの充電でおなじみのモバイルバッテリーは、USB接続のLED照明にも使えます。

例えば10,000mAh(約37Wh)のモバイルバッテリーで、LED電球(消費電力5W)を7時間程点灯させられる計算になります。

ポータブル電源

ポータブル電源はモバイルバッテリーよりも大容量で、USBだけでなく家庭用コンセントが使える(AC出力可能)ことが特徴。

例えば500Whのポータブル電源で、LEDフロアライト(消費電力5W)を100時間近く点灯できる計算になります。

家庭用蓄電池

家庭用蓄電池は据え置き型の充電池で、ポータブル電源よりも大型・大容量です。

太陽光発電と組み合わせると停電中でも継続的に電気を使用できます。

発電機

ガソリンやカセットボンベガスを利用した発電機で電気を得ることができます。

燃料を燃やして発電するので、必ず屋外で発電しましょう。

蓄光テープ

暗くなると光る蓄光テープ。

懐中電灯や階段などに貼っておけば、突然の停電の暗い中でもどこに何があるかがすぐに分かります。

premium.jpg

停電時の明かりとして、自分でできる部屋全体を明るくする工夫も!

lighting-light-table.png

停電のとき、真っ暗な部屋でポツンとついた明かりを眺めて過ごすのは少々不安ですよね。

LEDランタンなど空間全体を明るくする照明がないときは、懐中電灯を利用して光を広げる方法があります。

ペットボトルランタン

水を入れたペットボトルの下から懐中電灯の光を当てると、水とペットボトルの凸凹に光が反射して、空間を照らす明かりに変わります。

大きめのコップなどに懐中電灯を入れて、その上にペットボトルをセットすると安定します。

ポリ袋ランタン

懐中電灯に空気を入れたポリ袋をふんわりとかぶせて裾を結びます。

ランタンのホヤ代わりにポリ袋を被せるイメージです。

光がポリ袋に反射して、明かりが広がります。

白いポリ袋よりも透明・半透明のポリ袋の方が明るい光になりますよ。

懐中電灯で照らす向きを工夫

懐中電灯の光は壁や天井に向けて当てると、壁や天井に反射した光が部屋全体を照らし、間接照明のようになります。

壁の色が白いほど効果的です。

空間に広がる明かりを見ると、気持ちが落ち着いて安心感を得られますね。

練習を兼ねて、停電していない日に試してみるのもおすすめですよ。

停電時に気をつけたい点も知っておこう

bath-water-tank.png

電気がないときに明かり以外にも用意しておくとよいものや、停電時の注意点をご紹介します。

用意しておくとよいもの

まずは停電時に明かり以外にもこれは欲しい!というものをご紹介します。

通信機器に関するもの

災害の情報収集やお互いの安否確認のためにスマートフォンが便利。

電池切れを起こさないように、モバイルバッテリーや乾電池で使える充電器などを準備しましょう。

手回し式や乾電池式のラジオも、場所を選ばず情報収集ができて便利です。

乾電池のアダプター

アダプター(電池スペーサー)があると、例えば単3電池を単2や単1サイズの代わりに使うことができるようになります。

ただし、小さなサイズから大きなサイズに変換することはできますが、その逆(大→小)はできないので注意しましょう。

水・簡易トイレ

停電時は水を供給するポンプが止まるため、断水が起こることもしばしば。

水が出なくなって真っ先に困るのがトイレです。

水のペットボトルを多めに用意しておいたり、簡易トイレ(排泄物を固めて燃やすごみとして出すことができる)を用意しておいたりすると、停電時も衛生的に過ごせます。

停電時の注意点

停電時ならではの注意点も知っておきましょう。

ライトは枕元に

夜間の停電では室内が真っ暗闇になります。

懐中電灯は暗闇でもすぐ手に取れる枕元に置くようにしましょう。

予備の燃料の管理

発電機用のガソリンやカセットボンベガスなどを備蓄する場合は、適切に管理しましょう。

特にガソリンは揮発しやすく引火性も強いので、専用の容器に入れて室外に保管する必要があります。

火災予防

地震の場合は、余震でローソクなどが倒れるおそれもあるので、火は使わないようにしましょう。

避難するときは、通電火災を防ぐために、ブレーカーを落としてから避難します。

停電しても明かりを保つ方法はいろいろあります!

停電しても、懐中電灯やランタンなどを使って明かりを保つことができます。

ですが、事前の準備がなければいざというときに役立たないので、懐中電灯、ランタン、乾電池などをあらかじめ用意しておきましょう。

ポータブル電源などの蓄電できる機器があれば、停電中でも照明器具を使うことができますよ。

備えとして懐中電灯しかない場合でも、ペットボトルランタンなど懐中電灯を使って明かりを広げる工夫もあるので、ぜひ試してみてくださいね。

無事に停電を乗り切るために、日頃からライトを枕元に置いたり、通信機器を確保したり、水・トイレ対策などもしておきましょう。

停電の原因となる落雷で、家屋や家財が被害を受けることもあります。

神奈川県にお住まい・お勤めの方のための「横浜市民共済の火災共済」では、これらの損害に対する保障や見舞金制度で暮らしに安心をお届けしています!

premium.jpg

火災保険バナー_火災保険の見直し

閉じる