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浸水と冠水の違いとは?洪水・水没・氾濫の定義もあわせて確認

2022年10月17日

減災ってなに?

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皆さんこんにちは。横浜市民共済生活協同組合です。

豪雨などで災害が起きると、道路や家が水に浸かってしまう現象が起きます。

この​ような水害を指す言葉に「浸水」や「冠水」などが使われますが、これらの違いは、どの場所が水に浸かっているかなどによって使い分けられています。

今回は「浸水」と「冠水」の違いや使い分けのポイント、​​​​​​「洪水」「水没」「氾濫」など似たような水害の用語についても解説します!

目次

    1. 1.「浸水」と「冠水」の違いとは?

    2. 2.浸水・冠水に似た「洪水」「水没」「反乱」の違いも確認!

    3. 3.浸水に備えるための対策とは?

    4. 4.まとめ~浸水と冠水の違いを知って、防災に役立てよう!~

「浸水」と「冠水」の違いとは?

​よく意味を混同しがちなのが​、豪雨などの際に水に浸かってしまう被害、「浸水」と「冠水」の違いではないでしょうか。

「浸水」と「冠水」は、土地や建物などの、どの場所が水に浸かるのか​で​使い分けられているのです。

それぞれの意味を詳しく解説します。

浸水とは

「浸水」は、住宅などの建物の中に水が入ってきてしまい、建物が水に浸かることを表す言葉です。

建物が水に浸かった状態だけではなく、今まさに水が入り込んできている状態という意味合いも持っています。

少量の水でも建物に侵入してきた時点で「浸水」になります。

「洪水によって家が浸水する」「船体の亀裂から船内への浸水が始まっている」のように使われます。

また、建物に浸水した程度によって「床下浸水」「床上浸水」などのようにも表現されます。

冠水とは

「冠水」は、洪水などによって、普段は水がない土地に水が流れ込み、地面や道路などが水で覆われてしまっている状態を指します。

また、作物や田畑が水に浸かるという意味もあります。

「豪雨のため道路が冠水した」「洪水で農作物が冠水被害を受けた」のように使われます。

浸水・冠水に似た「洪水」「水没」「氾濫」の違いも確認!

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浸水・冠水と似た「洪水」「水没」「氾濫」も、豪雨などの災害の際によく聞く言葉です。

それぞれの​言葉もチェックしましょう。

洪水とは

「洪水」は、豪雨や雪解けにより河川の水位や水量が普段より急激に増大した状態を表します。

また、その水が河川や堤防から氾濫し溢れ出ること、という意味もあります。

「洪水によって家が流された」のように使われます。

水没とは

「水没」は、普段は地上にある建物などが、水中に沈んで見えなくなってしまう状態を表します。

豪雨や洪水などにより、建物や船などが浸水し、どんどん増水し続けて完全に水にのまれて水中に沈み、見えなくなってしまうことです。

「洪水で車が水没した」のように使われます。

氾濫とは

「氾濫」は、河川の水が増大し、河川敷内部や堤防の外にまで勢いよく水が溢れ出る状態を表します。

氾濫は洪水のうちの1つの現象となります。

河川から市街地などに水が溢れることを「外水氾濫」といい、市街地に降った雨に下水道などの排水が追いつかず水が溢れることを「内水氾濫」といいます。

「近所の川が氾濫しているので避難する」のように使われます。

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浸水に備えるための対策とは?

河川の近くでなくても、豪雨による内水氾濫で浸水する可能性はどのご自宅にもあるので、日頃から対策することはとても大切です。

自宅でできる水害対策をご紹介します。

​土嚢(どのう)​​や水嚢(すいのう)の設置

天気予報などで台風情報など水害が予想される場合は、​土嚢(どのう)​​や水嚢(すいのう)を設置しましょう。

家屋内への雨水の侵入を防ぐことができます。

土嚢袋はホームセンター等で入手できるほか、水嚢は家庭用のゴミ袋を使って作ることができます。

二重にした40Lほどのゴミ袋に半分ほど水を入れて口を閉め、玄関などに隙間なく並べます。

水嚢を段ボールに詰めたり、レジャーシートで包むと強度が増しますよ。

また、テーブルなどの長い板状のものを玄関に立てかけ、土嚢や水嚢で固定して浸水を抑える方法もあります。

雨水ますのゴミを取り除く

道路にある雨水ます(うすいます:道路や敷地内の雨水を集めて排水管へ流す場所)に落ち葉やゴミなどが詰まると雨水が流れにくく、浸水の原因になります。

雨水ますの上は、常にゴミがない状態を保ちましょう。

カーステップなども雨水ますへ雨水が流れる妨げになるので、道路上には物を置かないようにしましょう。

避難場所やルートの確認

各自治体窓口にあるハザードマップで、あらかじめ避難場所の確認をしておきましょう。

ハザードマップは、各自治体のホームページや国土交通省のハザードマップポータルサイトでも閲覧できます。

ハザードマップでは土砂崩れや浸水の恐れのある地域なども記載されているので、どの道を通っていくのが安全なのかを事前に決めておくと安心です。

川や崖の近くは避難​ルートに​しないようにしましょう。

横浜市民共済は横浜市の関係団体として、横浜市危機管理室が公開している「いま」から「いざ」に備える「横浜市避難ナビ」をご紹介しています。

組合員の皆様の安全を守るためのアプリとして、是非ともご活用下さい。


【横浜市避難ナビについて】

横浜市では、ファーストメディア株式会社および学校法人神奈川歯科大学と3者協定を締結し、システム構築やAR技術、マイ・タイムライン作成のノウハウ等を集結したプロジェクトを進め、令和4年3月に「横浜市避難ナビ」を公開しました。

「横浜市避難ナビ」アプリでは、一人ひとりの避難行動計画であるマイ・タイムラインの作成を支援する機能や、「避難所検索」機能、「ARによる浸水状況の疑似体験」機能等があります。災害時には避難情報のプッシュ通知を受信する機能も備えています。

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【まとめ】浸水と冠水の違いを知って、防災に役立てよう!

​水害で使われる言葉の違いは以下の通りです。

      • ・「浸水」は、建物に水が入り込み、建物が水に浸かること
      • ・「冠水」は、田畑や作物、道路が水で覆われること
      • ・「洪水」は、豪雨や雪解けにより河川の水位や水量が急激に増大して溢れ出ること
      • ・「水没」は、地上にある建物などが水中に沈んで見えなくなってしまうこと
      • ・「氾濫」は、河川の水が増大し、河川敷内部や堤防の外にまで水が溢れ出ること

※氾濫は洪水のうちの1つの現象となります。

豪雨や台風などの際に必ず聞く言葉なので、正しい情報を得るためにも、きちんと言葉の意味を知っておきたいですね。

また、日頃から浸水に備えて対策をしておくことが大切です。

水嚢の作り方や、避難場所やルートの確認をしておきましょう。

火災共済や火災保険の加入・見直しをすることも大切ですよ。

もしもの場合に備えて、火災保険の見直しも1度検討してみてはいかがでしょうか。

横浜市民共済の火災共済は、水災による損害を受けたときに対象となる「風水害等見舞金」という見舞金制度があります。

火災共済に加入していると、別途掛金の必要はありません。

「共済の目的の建物又は家財が、台風・竜巻・暴風・暴風雨・豪雨・洪水・高潮・ひょう・あられ・降雪・雪崩又は降雨による土砂崩れ等により20万円以上の損害を受けた場合」の条件を満たしているとお見舞い金が受け取れます。

※雨漏りまたは修繕等が必要なものを放置していた場合を除く

神奈川県にお住まい・お勤めの皆様へ安心をお届けする横浜市民共済の火災共済もぜひご覧ください。

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