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地震が与える生活への影響とは?地震後にとるべき行動も確認

2023年06月06日

減災ってなに?

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皆さんこんにちは。横浜市民共済生活協同組合です。

地震大国と呼ばれる日本では、いつどこで大きな地震が発生してもおかしくありません。

地震が起きるとわたしたちの生活にどのような影響があるのでしょうか。

今回は、地震がもたらす生活への影響についてや、地震が起きたときにとるべき正しい行動を詳しく解説していきます。

広範囲にわたる被害が予測されている南海トラフ地震へ備えるためにも、地震後にとるべき行動もチェックしてみましょう。

目次

        1. 1.地震がもたらす生活への影響とは?

        2. 2.地震が起きたときにとるべき行動

        3. 3.将来発生が想定される「南海トラフ地震」とは

        4. 4.まとめ~地震によって起こる生活への影響を日頃からの備えで最小限に~

地震がもたらす生活への影響とは?

​地震が​発生すると、建物の倒壊や津波、火災などさまざまな被害が生じます。

地震が​もたらす被害や現象には、どのようなものがあるのか詳しく解説していきましょう。

地震直後の被害

地震直後に発生する主な被害は次のようなものがあります。

建物の倒壊

家屋やビルが崩れ、人が下敷きになったり、家具の転倒や割れたガラスの飛散でケガをしたりと被害が生じます。

古い木造の建物では耐震性が低く、倒壊の危険が高くなるので注意が必要です。

阪神・淡路大震災の死因の約8割は家屋の倒壊や家具の転倒による窒息死や圧死で、多くの方が亡くなりました。

地震の揺れが長い周期の揺れであったため、建物に甚大な被害を及ぼしたといわれています。

火災が起こる

地震によって起こる火災は、同時に多数の場所から発生します。

木造の建物が多い日本では、建物に火が燃え移りやすく、延焼火災に発展しやすい環境にあります。

また、建物が倒壊して道路を塞ぎ、消防車両の妨げになってしまうことや、消火栓の破損により十分な消化活動ができないことから火災が広がってしまう可能性があります。

阪神淡路大震災では、地震発生直後から同時に約300件の火災が発生し、特に木造の住宅が密集している神戸市では多くの方が亡くなりました。

火が出た建物のほとんどは倒壊していたため、どんどん火が燃え移り被害の拡大につながったのです。

通電火災も多発しました。

通電火災とは、災害時の停電のあと、電気が復旧した際に起こる火災です。

身の安全を確保した後は、通電火災を防止するために対策をとりましょう。

使用中の電気器具のスイッチを切り、電源プラグをコンセントから抜いておきましょう。

また、屋外に避難するときはブレーカーを切ることを忘れてはいけません。

関東大震災では、昼食時の火を使う時間帯に地震が発生したため、倒れた家屋から次々と出火し、大火災に見舞われました。

津波が​起こる

​津波は地震が発生してから、早ければ数分以内に​陸地に到達することがあります。

大きな津波が直撃すると、建物や自動車など、すべて海に流されてしまい、人命が失われるなど、甚大な被害をもたらします。​

東日本大震災では、東北地方から関東地方にかけての太平洋沿岸を巨大な津波が襲い、海岸から何キロにもわたって浸水し、甚大な被害が発生しました。

この地震で亡くなった方の多くは津波が原因です。

また、北海道南西沖地震では、北海道の奥尻島に地震発生から4~5分後に津波が到達し、壊滅的な被害をもたらしています。

電気・ガス・水道が使えなくなる

停電により電化製品が使えなくなったり、ガス・水道が止まり、トイレやお風呂、料理などの日常生活が送れなくなったりします。

電話やインターネットがつながりにくくなる

回線の混雑や、通信設備の被災などにより電話やインターネットがつながりにくくなります。

電車などの公共交通機関が動かなくなる

大きな地震が起こると、電車や地下鉄などは運行を停止します。

復旧にかなりの時間がかかるため、多くの帰宅困難者が発生する可能性があります。

地震からしばらくの間の生活

地震で被害を受けると、しばらくの間、私たちの生活はどうなるのでしょうか。

まず、停電やガスの供給停止、断水など、ライフラインが寸断され、長期に渡り日常生活に支障が出ます。

工場の被災やライフラインが寸断されることで、スーパーから一気に商品がなくなり、食料や生活用品が手に入りにくくなるでしょう。

家をなくした人は避難所生活を余儀なくされます。

また、ガソリンなどの燃料不足も深刻化し、物流がストップしたり車が使えなかったりと、生活に大きな影響が出てしまうでしょう。

日常生活を送れるようになるまで、かなりの時間を要してしまうことになるのです。

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地震が起きたときにとるべき行動

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地震の揺れを感じたら、慌てずに、まずは身の安全を確保することを最優先してください。

どこにいても適切な行動をとれるようにしておくことが大切です。

いつ地震が起きても身を守ることができるよう、いくつかのケースに応じたとるべき行動をご紹介します。

家の中にいるとき

家具の転倒や落下物から身を守るため、机やテーブルの下で揺れがおさまるのを待ちます。 

料理で火を使っている場合は、可能ならすぐに火を消しましょう。

火元から離れている場合は、無理に消しに行くのは危険なので、身の安全を優先してください。

また、あわてて外に飛び出すのは危険です。

スーパーなどの商業施設にいるとき

商品や照明の落下、ショーケースの転倒などに注意しましょう。

カバンなどで頭を守り、係員の指示があれば、その指示に従います。

あわてて出口に殺到すると危険です。

エレベーターにいるとき

全ての階のボタンを押し、停止した階で外に出ましょう。

エレベーターが自動的に緊急停止した時は、緊急用のインターホンで連絡を取り、救助を待ちます。

屋外にいるとき

ガラスや看板の落下物に注意して、カバンや上着で頭を守り、できるだけ広い場所へ移動しましょう。

新しい頑丈なビルがあれば、中に入って揺れがおさまるのを待ちます。

住宅街ではブロック塀や電柱の転倒、建物の倒壊に注意しましょう。

車の運転中は

あわてて急ブレーキをかけることは大変危険です。

徐々にスピードを落とし、ハザードランプを点灯して道路の左側に停止します。

揺れがおさまるまでは車内で待機し、カーラジオなどで情報を確認しましょう。

電車や乗り物に乗っているとき

吊り革や手すりにしっかりとつかまり、停車に備えましょう。

網棚からの荷物の落下に気をつけてください。

また、勝手に車両から降りることはせず、落ち着いて乗務員や係員の避難指示に従うことが大切です。

山や海にいるとき

山やがけ付近にいるときは、落石やがけ崩れに注意し、すぐにその場を離れます。

海の近くにいるときは、直ちに高台や近隣の高い建物に避難しましょう。

津波がおそってくる危険があります。

地震発生時にとるべき行動や揺れがおさまったときにするべきことについて詳しく解説した「地震が起きたらするべきことは?発生時やおさまった後、日常の備えも」もぜひ参考にしてください。

将来発生が想定される「南海トラフ地震」とは

南海トラフ地震は、駿河湾から日向灘沖にかけてのユーラシアプレートとフィリピン海プレートの境界を震源域とする、大規模な地震です。

過去の南海トラフ地震は、これまでおおむね100年から150年間隔で繰り返し発生しており、今後30年以内に発生する確率は70〜80%といわれています。

南海トラフ地震が発生すると、静岡県から宮崎県にかけての一部では震度7の長く強い揺れの地震が発生する恐れがあり、家屋の倒壊や、道路・線路の寸断、液状化現象、地震火災などが想定されます。

また、関東地方から九州地方の太平洋沿岸では10メートル以上の大津波の襲来も予想され、沿岸部を中心に甚大な被害が想定されています。

そのほかにも、停電や断水、ガスの供給停止などのライフラインの寸断や、多くの人が避難所生活を送ることが予想され食料や生活物資の調達が非常に困難になるなど、被災者の生活が心配されます。

また、巨大地震が昼間に発生すると、交通機関が停止してしまうことから多くの帰宅困難者が出てしまうでしょう。

南海トラフ地震による死者や被災者の数は、これまで経験したことがないくらい深刻な状況に陥るともいわれています。

南海トラフ地震は、発生そのものを防ぐことはできません。

しかし、事前の備えがあれば被害を最小限に抑え、復興も進めやすくなります。

巨大地震が起きたとき、落ち着いて行動できるよう、日頃から防災意識を持って日々の行動範囲の中で大地震が来ることを想定しておきましょう。

【まとめ】地震によって起こる生活への影響を日頃からの備えで最小限に

地震が発生すると、建物の倒壊、火災、津波、ライフラインの寸断、公共機関の停止などさまざまな被害が生じます。

そのため、地震発生からしばらくの間の生活は、十分な食料や生活用品を手に入れられなかったり、避難所生活を余儀なくされたりと、日常生活に支障が出てしまうでしょう。

対策として、「ローリングストック」を活用するのがおすすめです。

「ローリングストック」は、食料品や日用品を多めに買い置きして賞味期限の近いものから普段の生活で消費していき、消費した分は買い足して常に一定量のストック品を確保する方法です。

地震が発生したら、慌てずに身の安全を確保することを優先して行動を。

家の中にいるときは家具の転倒や落下物に注意するなど、どこにいても適切な行動を取れるようにしておくことが大切です。

南海トラフ地震は今後いつ発生してもおかしくありません。

南海トラフ地震による被害は、これまで経験したことがないくらい深刻な状況に陥るといわれています。

被害を最小限に抑え、自分の身を守るためにも、わたしたち一人ひとりが地震に対する知​​識を身につけ、事前に備えることが大切なのです。

もしもの場合に備えて、火災保険の見直しも一度検討してみてはいかがでしょうか。

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監修:横浜市民共済 普及推進課

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