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地震が起きたらするべきことは?発生時やおさまった後、日常の備えも

2021年07月28日

減災ってなに?

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皆さんこんにちは。横浜市民共済生活協同組合です。

近年、日本中で大きな地震が頻発しており、いつどこで地震が発生してもおかしくないような状況です。

地震が起きたとき、どのように行動するかで身の安全を守れることがある一方、被害に遭ってしまうこともあります。

今回は地震で揺れているときに身を守る方法や、揺れがおさまった後にするべき行動、地震に備えておくべきモノやコトについてお伝えします。

屋内にいるとき、地震が起きたらするべきことは?

地震が発生したり、緊急地震速報が鳴ったりしたときにするべきことは、まずは身の安全を確保すること。

どんな場所でどんな行動をするべきなのか、場所別に身を守る方法をご紹介します。

家にいるとき

揺れを感じたら、大きな家具や窓ガラスから離れて、モノが倒れてこない・落ちてこない・移動してこない場所で身を守りましょう。

具体的には机やテーブルの下、狭い空間の割に柱が多くて丈夫にできている玄関などです。

机やテーブル下では、その脚をしっかり掴んで、揺れがおさまるのを待ちます。

玄関に避難したら、ドアを開けて避難路を確保しておきましょう。

トイレや風呂場では、まずドアを開けて避難路を確保。

その上で、落下物などから身を守るために姿勢を低くして、風呂のフタなどをかぶって頭を保護しましょう。

キッチンではガスコンロなどが目の前にあれば火を消し、テーブル下に避難します。

火の元から離れているときは火の始末は後回しにし、まず自分の避難を優先しましょう。

揺れが収まり安全が確認できたら火を消します。

都市ガス・プロパンガス共に震度5程度以上の地震発生時には、ガスメーター(マイコンメーター)が自動的にガスの供給を遮断してくれます。

就寝中の地震の場合は揺れに気付いたら布団にもぐり、頭と体を守って揺れがおさまるのを待ちましょう。

ベッドの下にもぐりこめる場合は、ベッド下に避難するとより安全です。

スーパーなど店内にいるとき

お店の中では、商品やショーケースの転倒・落下、天井からの照明や掲示板などの落下、ガラス窓の破損などが危険です。

これらの危険を避けるため、転倒や落下物の少ないエレベーターホールや階段の近く、柱の影などに移動しましょう。

姿勢を低くしてカバンなどで頭を守り、揺れがおさまるのを待ちます。

係員の指示があれば、その指示に従ってください。

エレベーターに乗っているとき

エレベーターに閉じ込められるのを防ぐため、全ての階のボタンを押して、止まった階でエレベーターから降りましょう。

ただし降りるときは慌てずに、階の状況を見極めてからにしましょう。

エレベーターは、地震を感知して自動的に緊急停止することもあります。

その場合、落ち着いて緊急用のインターホンで外部と連絡を取り、指示に従いましょう。

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屋外にいるとき、地震が起きたらするべきことは?

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地震発生時に屋外にいたら、どのように行動したらよいでしょうか?

地下鉄など乗り物の中で

大きな地震が発生すると、地下鉄・鉄道・バスなどの乗り物は緊急停車をします。

緊急停車のアナウンスが流れたら、座っているときは低い姿勢で頭を守り、立っているときは手すりや吊革につかまって転倒を防ぎましょう。

住宅地やオフィス街にいるときは

住宅地ではブロック塀や自動販売機、電柱などが倒れたり、建物の倒壊が発生したりすることもあります。

ブロック塀や建物から離れ、カバンや上着で頭を守りつつ、姿勢を低くして揺れがおさまるのを待ちましょう。

オフィス街などビルが多いところでは、ビルの外壁や窓ガラス、看板などが落ちてくることがあるため注意が必要です。

カバンや上着で頭を守りながらビルから離れるか、頑丈なビルならば中に入って揺れがおさまるのを待ちましょう。

山や海にいるとき

山やがけの近くにいるときは、落石やがけ崩れに注意して、すぐにその場から離れましょう。

海の近くにいるときの地震で、最も危険なのは津波です。

地震を感じたら、ただちに高台などに避難しましょう。

地震は外と屋内どちらが安全?外にいる場合にすべき行動とは」では、地震のときに安全な避難先やとるべき行動について詳しく解説しています。

こちらもぜひご参考ください。

地震の揺れがおさまった後にするべきことは?

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地震の揺れがおさまったら落ち着いて周囲の状況を確認し、次の行動に移りましょう。

揺れがおさまったときにするべきこと

それぞれの場所やシチュエーションごとにとるべき行動があります。

家にいるとき

まずはガラス片などでケガをするのを防ぐため、スリッパなどを履きましょう。

足元の安全を確保したら、初めにするのは火の始末です。

ガスコンロやストーブなどの火を消し、万一火事が発生しているときは落ち着いて初期消火をします。

次に避難経路を確保するためドアや窓を開けます。

このとき慌てて外に身を乗り出すことはせず、頭上からの落下物(植木鉢など)に注意しましょう。

落ち着いたら、ラジオなどで正確な情報を把握できるとよいですね。

スーパーなど店内にいるとき

揺れがおさまれば、係員の指示に従って店舗の外などへ避難します。

一カ所の出口に人が殺到しているようであれば、パニックを避けるために他の出口へ向かいましょう。

エレベーターに乗っているとき

エレベーターから降りて、火災などが発生していないか周囲の安全を確認した上で、階段を使って避難しましょう。

地下鉄など乗り物の中で

乗務員や駅の係員から避難のための指示が出るので、必ず指示に従いましょう。

地下鉄では線路わきに高圧電線が通っていることもあり、線路に降りるのはとても危険です。

自己判断で線路に降りることはやめましょう。

住宅地やオフィス街にいるとき

落下物から身を守りつつ、ブロック塀など倒れやすいものや建物の倒壊に注意しながら、公園などの広く安全な場所へ避難します。

海や河口の近くにいるとき

津波警報等が発せられるのを待たずに、ただちに高台を目指して避難しましょう。

避難は徒歩が基本です。

車で移動すると渋滞を引き起こし、逃げ遅れる危険があります。

近くに高台がない場合や逃げ遅れ、ケガをした場合などは、高い頑丈な建物の3階以上に避難しましょう。

津波避難ビルのマークが目印になります。

津波は川を遡ります。

河口近くにいるときは川に沿って逃げるのではなく、川に対して90度の角度の方向に逃げて、できるだけ川から離れましょう。

一度避難したら、津波警報や注意報が解除されるまで、決して戻らないようにしてくださいね。

避難場所への移動時にするべきことや持っていくもの

家から指定避難場所などへ避難する際は、火災対策として次の2つのことを必ず行いましょう。

  • ・分電盤のブレーカーを切る
  • ・ガスの元栓を閉める

ブレーカーを切ることで通電火災を防ぎ、ガスの元栓を閉めることでガス漏れによる火災を防ぎます。

避難する際は、非常持ち出し袋を忘れずに持っていきましょう。

持ち出し袋の中身について詳しく解説した、「避難時の持ち物、最低限準備したいものはこれ!日頃から災害時の備えを」もご確認ください。

運転していたときに揺れが起こり、車を残して避難する場合は、道の左側に車を寄せて停車させ、車検証を持って徒歩で避難します。

その際カギは付けたままにしてドアはロックせず、連絡先のメモを残しましょう。

帰宅困難になった場合

大きな地震の後では、鉄道などの交通機関がストップして、帰宅できなくなってしまう事態が予想されます。

帰宅が困難と分かったら、むやみに移動しないことが大切です。

まずは自分の身の安全を確保した上で家族と連絡をとり、安否を確認しましょう。

災害時の連絡手段として、災害用伝言ダイヤル171や携帯電話会社による災害用伝言板、SNS、J-anpi (安否確認サービス)などが利用できます。

状況が落ち着くまでの間、通学する学校や勤務先の会社など身を寄せることが可能な場所があれば、その場所で待機するようにします。

移動中などで身を寄せる場所がない場合、「帰宅困難者一時滞在施設」に身を寄せましょう。

帰宅困難者一時滞在施設とは、帰宅困難者を一時的に受け入れ、休憩場所やトイレ、水道水、情報の提供等を実施する施設のこと。

対象となる施設は、学校、ホテル、公共施設、事務所、商業施設などです。

歩いてでも帰りたい・・・という場合は、自治体と協定を結んでいる「災害時帰宅支援ステーション」を利用しながら帰りましょう。

災害時帰宅支援ステーションとは、災害時の徒歩帰宅者を支援するために自治体と協定を結んだコンビニエンスストアやファミリーレストラン、ガソリンスタンドなどです。

事業者の可能な範囲で、トイレや水道水、道路情報、災害情報などの提供を受けることができます。

地震後は火災の発生なども予想されます。

帰宅ルートの安全をよく確認しながら歩くようにしましょう。

地震のために備えておくべきモノやコト

様々な被害をもたらす地震ですが、事前の備えで被害を最小限に抑えることも可能です。

非常時に必要な生活日用品はこれ!

地震などの災害発生後の3日間は人命救助が最優先になるので、物資の輸送はその後となります。

また、停電、断水などライフラインが機能しないこともあります。

そのため、下記のような生活日用品を最低3日分は備蓄しておきましょう。

例えば飲み水は1人1日3リットル必要とされており、3日分なら1人9リットルとなります。

  • ・食糧
  • ・水
  • ・簡易トイレ
  • ・救急箱
  • ・懐中電灯
  • ・カセットコンロ
  • ・カセットガス
  • ・ラジオ
  • ・現金(10円玉、100円玉も)
  • ・着替え
  • ・予備メガネ
  • ・その他必要なもの(大きなビニール袋、ラップなど)

普段から確認しておくべきこと

避難場所や避難経路は普段から複数確認しておき、休日などに実際に歩いてみて、危険箇所がないかなどチェックしておきましょう。

家の中の家具を固定したり、倒れてくるものがない安全な空間を作っておくことも被害を減らす上で有効です。

家具の固定や、地震に備えて家庭内で話し合っておくことなど、こちらもぜひご参考くださいね。

地震に備えて家の中でできる対策をしておこう!

賃貸でも家具を固定するには?賃貸で使える便利なグッズをご紹介!

地震が起きたらするべきこと、いろいろな場面を想像してみよう!

地震が起きて揺れているときは、身の安全を確保することが最優先です。

家の中やお店の中、エレベーターの中、屋外などで地震にあったとき、自分ならどう行動するか今回のコラムを参考に考えてみてください。

地震の揺れがおさまれば、周囲の安全を確認した上で、火の始末をしたり避難場所に移動したりと次の行動に移ります。

帰宅が困難になった場合はむやみに移動せず、家族で連絡を取り合ったりしながら状況が落ち着くのを待ちましょう。

非常時に必要な日用品の備蓄や、避難場所・避難経路の確認などを普段から行っていると、地震の被害を抑えるために大変役立ちますよ。

横浜市民共済の火災共済では、地震による損害を受けた場合に地震見舞金をお支払いしています。

横浜市民共済は家計にやさしい掛金で、神奈川県民の皆様へ安心をお届けします!

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