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地震の被害を防ぐ家具配置とは?レイアウトや固定の仕方で安全に

2021年07月13日

減災ってなに?

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皆さんこんにちは。横浜市民共済生活協同組合です。

近年の地震でケガをした人の30~50%は家具類の転倒・落下・移動が原因だったということをご存知ですか?

地震の際に危険な存在になりかねない家具類ですが、適切に対策をすれば被害を最小限に抑えることが可能です。

今回は地震での家具の転倒などによる被害や危険性、被害を抑える家具の配置や固定方法、家具の選び方についてお伝えします。

家具の配置は重要!地震では家具転倒による事故が非常に多い

地震の揺れによる家具の転倒などで、どのような被害や危険性があるのか確認しましょう。

家具の転倒・落下・移動による被害例

家具の転倒・落下・移動による被害で多いのは以下のような例です。

  • ・タンスや本棚など倒れた家具の下敷きになりケガをした
  • ・高い位置から落下した家具や家電がぶつかってケガをした
  • ・揺れにより食器棚などから飛び出してきた食器や置物などが頭にぶつかった
  • ・倒れた家具のガラスが割れて飛散し、割れたガラスで手や足を切った
  • ・揺れで移動した家具に挟まれてケガをした

地震発生時には家具の下敷きになったり、ぶつかったり挟まれたりしてケガをすることが多々あります。

タンスのような重い家具の下敷きになると、骨折や致命傷となる大けがをすることもあり、大変危険です。

ケガだけじゃない!家具の転倒などによる危険性

ケガの他にも、家具の転倒などによって生じる危険性があります。

火災の発生

火を使うストーブやガスコンロなどに家具がぶつかることで、火災が発生することがあります。

火を使っていなくても、電化製品に家具が倒れて火災につながることも。

暖房器具を使う冬場や、調理中の地震では特に危険です。

避難が困難になる

倒れた家具に避難経路(部屋のドアや玄関)を塞がれて避難が遅れたり、閉じ込められたりすることがあります。

倒れた家具につまずいたり、割れたガラスを踏んでケガをしたりすると避難の妨げにもなります。

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地震の被害を食い止めるための家具配置を知ろう!

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家具が原因の地震の被害を最小限にするために、部屋のレイアウトを考える際は、家具の向きや配置に気を配りましょう。

家具の配置のポイントは「揺れにくい向きに置く」「倒れても危険が少ない場所に置く」の2つです。

揺れにくい向きに置く

上から見て概ね長方形をしている建物は、長方形の短辺方向によく揺れて、長辺方向にはあまり揺れません。

例えば東西に細長い建物の場合、短辺となる南北方向によく揺れて、東西方向にはあまり揺れないという特徴があります。

タンスや本棚のように上から見ると細長い長方形をした家具も、長辺方向よりも短辺方向に揺れやすいです。

東西方向に細長い建物の部屋に、東西方向に家具の長辺がくるように配置すると、家具の短辺は南北方向を向きます。

これは「家も揺れやすいし家具も揺れやすい」状態で、家具が倒れる可能性が大です。

同じ部屋で南北方向に家具の長辺がくるように配置すると「家は揺れるが、家具は揺れにくい」となり、家具が倒れる可能性は小さくなります。

このように建物の揺れやすい向きと家具の揺れにくい向きが平行になるように配置すると、家具は転倒しにくくなります。

家具の配置を考えるときに部屋の形ではなく、「建物全体の形」から揺れやすい向きを判断するように注意してみましょう。

部屋が南北に長くても、アパートやマンションの建物全体の形が東西に長ければ、揺れやすい向きは南北方向というように判断します。

倒れても危険が少ない場所に置く

万が一家具が倒れても人に危険が及ばないように、以下のような配置することも大切です。

寝る場所・よく座る場所に倒れてこない位置に置く

地震発生時にとっさにテーブルの下などに逃げられるとは限りません。

家具が倒れてもベッドや布団、よく座る場所に倒れてこない位置に配置しましょう。

出入り口の近くや廊下など狭いところに家具を置かない

出入口付近に置いた家具が倒れてドアが開かなくなったり、廊下に置いた家具が倒れて通路を塞いでしまうことがあります。

避難経路が塞がれるのを防ぐために、出入り口の近くや廊下などに家具を配置しないようにしましょう。

スペースに余裕をもたせる

家具を配置する際は、ギリギリのスペースに置かないようにしましょう。

地震のときは家具が揺れながら移動する「ロッキング現象」が起こることがあります。

ベッドに倒れてこない向きに家具を配置しても、「ロッキング現象」によって移動した後に倒れてきては大変です。

家具が多少移動しても安全を確保できるよう、スペースに余裕を持たせた配置が重要です。

配置の次は固定!地震に耐える家具の固定方法と家具の選び方も

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家具の配置に気を配るだけでなく、家具の固定もすれば地震への防災対策としてはさらに効果的です。

また、転倒しにくい家具を選ぶことや、手持ちの家具に対策を施して地震に備えることも被害の減少につながります。

家具の固定方法

家具の固定では、壁にネジなどで直接固定する方法(壁や家具に穴が開く)と、ネジを使わない方法(穴が開かない)があります。

壁にネジ止めする場合は壁の裏に柱や桟があるところを選び、ネジの先端が柱や桟にも刺さるように止めます。

柱や桟を探すには、ドライバーなどで壁を軽く叩いてみましょう。

「コンコン」と硬い音がするところに柱や桟が入っています。

「ボコボコ」と音が響くところは壁のみで、ネジ止めには強度不足なため、地震の揺れでネジが抜けてしまうことがあるので危険です。

では具体的な固定方法をご紹介します。

L字金具で壁に直接固定する

L字金具を使って、家具と壁をネジやボルトで直接固定します。

さまざまな固定方法の中で、L字金具による固定は家具の転倒防止に最も効果的です。

タンスや食器棚など、大きくて重く普段移動させない家具におすすめです。

ベルト式・チェーン式・ワイヤー式・ストラップ式器具

家具と壁のそれぞれにネジや両面テープで金具を取り付け、ベルト、チェーン、ワイヤー、ストラップなどで金具を結び家具を固定します。

これらの器具はベルトなどを家具の足に絡めることもできるので、キャスター付き家具の固定にも向いています。

両面テープタイプは、ネジで穴を開けられない家電なども固定することが可能です。

ポール式器具+ストッパーで固定する

賃貸だったり壁に穴を開けたくなかったりする場合、家具と天井の間に設置するポール式器具(突っ張り棒式)で固定します。

器具は家具の奥側に取り付けるのが効果的です。

天井の強度が低い場合、器具が天井を突き破るのを防ぐため、天井と器具の間に当て板を挟んで使用しましょう。

穴を開けずにすむポール式の弱点は、固定強度が弱いこと。

ポール式器具と併用して、くさび状のストッパーや粘着マットを家具の下に設置し、固定強度を上げることが大切です。

賃貸にお住まいの方は「賃貸でも家具を固定するには?賃貸で使える便利なグッズをご紹介!」もぜひ参考にしてくださいね。

粘着マットで固定する

小さな軽い家具やテレビなどは、粘着マットで床やテレビ台などに固定できます。

テレビは、さらにベルト式などの固定具で転倒防止対策をしておけばより安心です。

家具の選び方

地震に対する防災対策としては、被害を出しにくい家具を選ぶことも大切です。

背の低い家具を選ぶ

背の低い家具は重心が低いので倒れにくく、万が一倒れても頭の上に倒れこんでくるような危険がありません。

引き出しにラッチの付いたものを選ぶ

地震のとき、タンスなどの引き出しが前に飛び出してケガをする人もいます。

これを防ぐために、引き出しにラッチ(飛び出し防止機構)がついたものを選びましょう。

また、手持ちの家具でも後付け耐震ラッチで扉の開放を防いだり、ガラス飛散防止シートを貼ったり、キャスターに下皿を入れたりすると地震の被害防止につながります。

家具の配置を工夫して地震の被害を防ごう!

大きな地震では、たくさんの人が家具類の転倒などによってケガをしています。

タンスや本棚など大きな家具の下敷きになれば、致命傷となる大けがをすることもあり大変危険です。

また、家具がストーブに倒れて火災が発生したり、倒れた家具にドアや廊下を塞がれて避難が遅れたりといった危険もあります。

これらの被害を防ぐには家具の配置が大切です。

家具を揺れにくい向きに配置したり、万一倒れても人に危険が及ばないように配置したりするようにしましょう。

さらに家具を固定して転倒を防ぐことも重要です。

L字金具やポール式器具(突っ張り棒式器具)、ストッパーなどを適切に使用して家具の転倒を防ぎましょう。

家具の配置を工夫したり家具を固定したりすることで地震の被害は軽減できます。

この機会にぜひお部屋の中の家具の状態を確認してみてくださいね。

神奈川県にお住まい・お勤めの方のための火災共済横浜市民共済では、地震が原因で建物や家財に損害を受けた場合、見舞金をお支払いしています。

詳しくは保障内容をご覧ください。

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