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オール電化も火事に注意!火災の原因と対策をチェック

2024年01月16日

家に関わる事故ってなに?

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皆さんこんにちは。横浜市民共済生活協同組合です。

身近な事故の一つに火事があります。

オール電化住宅にお住まいの方の中には、「自分の家はオール電化で火を使わないから火事になることはない」と、安心している方もいらっしゃるのではないでしょうか。

もちろん、ガスコンロなど火を日常的に使うシーンがないため、火事になるリスクは少ないですが、決してゼロではありません。

そこで今回は、オール電化住宅でも起こりうる火事の原因について解説。

火事を起こさないための対策などもあわせてご紹介します。

目次

        1. 1.オール電化とは?メリットもチェック

        2. 2.オール電化住宅で火事が起こる原因と対策

        3. 3.まとめ~オール電化でも火事になる可能性あり!原因を知って対策を~

オール電化とは?メリットもチェック

そもそもオール電化住宅とは、住まいで使用するエネルギーを、ガスや灯油などを使うことなく、すべて電気でまかなっている住まいのことをいいます。

そのため、ガスコンロやガスストーブなどではなく、IHクッキングヒーターや床暖房など、エネルギーに電気を使用する設備を使用します。

オール電化には、次のようにさまざまなメリットがあります。

メリット①節約できる可能性がある

電気とガスの両方を使っているケースと比べて、エネルギーが電気のみの場合はガスの基本料金を支払う必要がありません。

そのため、毎月の光熱費を節約できる可能性があります。

また、新築時にガスの配管工事が不要なため、工事費用を安く抑えることができるでしょう。

メリット②キッチンの掃除がしやすい

オール電化住宅ではIHクッキングヒーターを使用します。

IHクッキングヒーターはガスコンロと違いフラットな天板のため、汚れたときもさっと拭くだけできれいになります。

メリット③災害に強い

地震などの災害時には、水道や電気などのライフラインが停止してしまうことがあります。

電気はガスや水道に比べて、比較的復旧が早いといわれています。

そのため、オール電化住宅であれば、災害時でも早い段階で料理や冷暖房を使用することができるケースが多いです。

メリット④火事が起こりにくい

オール電化住宅では調理も電気で行うため、火を一切使用しません。

そのため、調理中に服などに引火したり、鍋の火を消し忘れたりする心配がなく、火事が起こる可能性は低いです。

しかし、オール電化であれば火事に絶対ならないというわけではないということを、あわせて覚えておきましょう。

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オール電化住宅で火事が起こる原因と対策

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オール電化住宅では火を使う機会はありませんが、火事を引き起こす場合があります。

その主な原因は次の4点です。

  1. 1.漏電
  2. 2.調理中の急激な温度上昇
  3. 3.IHクッキングヒーターに対応していない調理器具の使用
  4. 4.電気ストーブ

原因と対策について、詳しくご紹介します。

原因①短絡(ショート)

短絡(ショート)とは、異なる2本の配線(銅線)どうしが直接接触することによって大電流が流れて火花が散ることです。

コンセントにほこりがたまっていたり、配線から銅線が飛び出していたりすると、漏電して発火を引き起こし、火事につながる場合があります。

漏電による火災を防ぐためには、コンセント付近にほこりがたまらないようこまめに掃除をしましょう。

また、配線がねじれていると銅線が飛び出る原因になるので、ねじれが起きないよう定期的なチェックを心がけてくださいね。

原因②調理中の急激な温度上昇

IHクッキングヒーターは火を使わず電気で調理しますが、揚げ物など急激に温度が上昇する調理の際は要注意。

油の温度が370℃以上の高温になると、火がない状態でも自然発火を起こします。

IHクッキングヒーターには安全装置が付いていますが、油の量が極端に少ないと、センサーが感知するよりも早く発火してしまうことがあります。

取扱説明書に書かれている油の量より少ない油で揚げ物をしないよう注意しましょう。

また、揚げ物の調理中はその場から離れず、油の温度が高温になり過ぎないようしっかり見守りましょう。

原因③IHクッキングヒーターに対応していない調理器具の使用

IH対応していない鍋やフライパンで調理をすると、熱が一箇所に集中して発火したり、安全装置が正常に作動しなかったりと、非常に危険です。

オール電化の場合は、必ずIH対応の調理器具を使いましょう。

原因④電気ストーブ

冬に電気ストーブを使用する際もご注意を。

石油ストーブが火事につながりやすいというイメージがありますが、東京消防庁によると、平成28年に東京都内で起きたストーブ火災の76%電気ストーブが原因なのです。

例えば、就寝中に電気ストーブに寝具がかかったり、電気ストーブの上にかけていた衣服がストーブに落ちたりしたことで発火し、火事を引き起こしたというケースが多数あります。

電気ストーブは火を使わないため引火しないように感じますが、ヒーター部分は非常に高温なため、近くに物があると燃えてしまうことがあるのです。

電気ストーブの近くには物を置かない、外出時や就寝時はスイッチを消すなど、十分に注意して使用してくださいね。

万が一火事が起きてしまった場合は初期消火が非常に重要です。

下記コラムで詳しくご紹介していますので、あわせてご覧ください。

火事の初期消火方法とは?対処の流れや避難時の注意点などご紹介!

【まとめ】オール電化でも火事になる可能性あり!原因を知って対策を

オール電化住宅とは、住まいで使用するエネルギーを、すべて電気でまかなっている住まいのことをいいます。

オール電化住宅では、IHクッキングヒーターや床暖房など、エネルギーに電気を使用する設備を使用します。

オール電化には、「節約できる可能性がある」「キッチンの掃除がしやすい」「災害に強い」といったさまざまなメリットがあります。

「火事が起こりにくい」というメリットもありますが、オール電化であれば火事に絶対ならないというわけではありません。

漏電や調理中の急激な温度上昇、IHクッキングヒーターに対応していない調理器具の使用、電気ストーブからの発火などによって、火事が起こる場合があります。

火を使わないからといって油断せず、火災を起こさないためにしっかり対策しましょう。

もしもの場合に備えて、火災保険の見直しも一度検討してみてはいかがでしょうか。

神奈川県にお住まい・お勤めの皆様へ安心をお届けする横浜市民共済の火災共済もぜひご覧ください。

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監修:横浜市民共済 普及推進課

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